受け継がれて千二百年、こだわり続けて百七十余年。
私たちはそうめん一筋に、代々受け継がれてきた手延べの技と心を守り続けています。

池利のはじまりは、江戸時代・嘉永3年（1850年）。初代・池田利平が「池田商店」として創業したことがきっかけです。大和平野で育てられた小麦を石臼で丁寧に挽き、良質なそうめんを作って奈良県下一円への販売を開始いたしました。
明治10年には市場を全国へと拡大し、「高級手延べ三輪そうめん」として広く親しまれるようになります。
昭和3年には、東京・上野公園で開催された「御大典記念国産振興博覧会」にて、純白・玉子・薄茶の三種類のそうめんを出展し、全国で唯一の有功賞牌を受賞しました。以降も数々の博覧会にて金銀牌や褒状を十数回にわたり受賞するなど、品質の高さに多くの評価をいただいてまいりました。

三種のそうめんを彩りよく木箱に詰めた「三色そうめん」は、贈答品としての需要も高く、全国の百貨店での販売につながる礎に。現在もなおその伝統と技を受け継ぎ、「夏野菜を使った三輪そうめん」など、時代のニーズに寄り添いながら多くの皆さまにご好評をいただいております。

創業170余年の歴史を誇る池利より、2025年の新商品としてお届けするのが【三輪そうめん「三輪」極寒仕込み】です。
素麺発祥の地・三輪からお届けする本商品は、冬至から2月までの一年で最も寒さが厳しい時期にのみ製造される、製麺期間限定の“極寒製”そうめんです。厳しい寒さの中でじっくりと時間をかけて仕込むことで、麺の締まりや食感、風味がより一層引き立ちます。
さらに、原料となる小麦粉を従来品から見直し、香り・コシ・歯切れ・のど越しのバランスを追求。口に入れた瞬間のインパクトと、後味のすっきり感が共存する、上質な品に仕上がりました。
進化した三輪そうめんの新たな味わいは、大切な人への贈り物にもぴったりです。

手延べそうめんの原材料は、小麦粉・食塩・植物性油のみ。
極めてシンプルだからこそ、素材の質がそのまま味わいに表れます。池利では、原料選びから製麺まで一切の妥協を許さず、品質を追求しています。

●特等粉クラスの小麦粉
使用するのは、コシの強さと風味の良さを兼ね備えた特等粉クラスの小麦粉。独自のブレンドにより、つややかな光沢、なめらかな舌触り、しっかりとした歯ごたえが生まれます。さらに、小麦本来の香りとほんのりとした甘みが感じられ、麺そのものの味わいを引き立てます。

●熟練のそうめん師による手延べ技
池利のそうめんは、刃物を使わずひたすらに細く長く引き延ばして仕上げる、伝統的な手延べ製法を守り続けています。経験と技を積み重ねた熟練のそうめん師が、繊細な加減と手仕事で丁寧に仕上げるからこそ、三輪そうめんならではの風味と食感が生まれるのです。

伝統の味わいと職人の技が息づく、贈る方にも贈られる方にも喜ばれる逸品です。