九州の贈りもの

実は奥様のゆう子さん、うちの料理教室に通われていて、“料理センスのある方だな”と思っていたんです。聞けば、食肉業界40年の経験を活かし、近々ラボをオープンされるとのこと。先駆けて新商品のセットを販売するという話を聞き、さっそく購入してみました。
正直、私は鍋料理のスープは手作り派。料理家ですからね。でも食べてびっくり。「これならお任せしちゃおう！」と思うおいしさ。
もちろん、もつは甘くてプリプリ。豚の味噌漬けが2枚合わせになっていて外側だけに味噌を塗っているアイデアにも感服。焼いた時に焦げない工夫ですね。
加えて、ビジュアルもおしゃれ。料理ギフトにありがちな所帯染みた感じがないんです。すべてにセンスを感じるギフト、きっと喜んでいただけるはずです。

初めて食べた時、「なんて爽やかで雑味のない味！」と驚きました。ファームの中島さん一家にお会いして納得。チーズ作りにかける思いが一直線なんです。牛舎は清潔感あふれ、牛糞は発酵させて肥料にして野菜作りに活用しているとか。環境にもやさしいおいしいチーズ、かわいいパッケージにも笑顔がこぼれます。

誕生秘話からして長崎愛があふれています。きっかけは1982年の大水害だそう。地元の元気を取り戻したいと試行錯誤して作ったとのことで、おいしさの要といえるスープのベースには10時間以上煮込んで作るブイヨンを使うなど愛情たっぷり。そこに長崎和牛や諫美豚など地元食材がふんだんに。食べると心があったかくなるカレーです。

江戸時代、飢饉を救ったという伝説の“猿喰新田”。その際、私財を投じて新田開発に尽力した庄屋の子孫である石原さんが、今度は地元を活性化させたいとそのお米で甘酒を開発。そんな素敵なストーリーをもつ甘酒を知って以来、我が家の朝に欠かせない存在です。シナモンをかけたり、すりおろしリンゴと割って飲むのがお気に入り。